ノロウイルスは消毒除菌スプレーで対策できる

冬になると、2年に一度はテレビニュースで集団感染の話題になったり、厚生労働省が注意・勧告を促すほど流行するウイルスがノロウイルスです。

 

ノロウイルスは、小さいお子さまからお年寄りまで、誰にでも感染する危険性があるため、どうにかして予防したいと考えている方も多いことでしょう。

 

特に2年ごとに変異すると言われる進化したノロウイルスは感染力がとても強いため、学校や会社などでは集団感染する確率がとても高いです。

 

そのため、ウイルス感染を予防するには、一人一人が注意する事、こまめに手洗いし、除菌し、正しく消毒をする事が一番の近道だとも言われています。

 

毎日の生活の中に除菌・消毒する習慣を取り入れる事が1番安全で、正しい方法といえるのでしょうか。
ノロウイルスの顕微鏡写真
画像出典元:広島市 バイ菌顕微鏡写真集より( http://www.city.hiroshima.lg.jp/)

 

ノロウイルス消毒除菌おすすめ方法

汚染された二枚貝によって人に感染したノロウイルスは、体内で爆発的に増殖します。
そして、その感染者の嘔吐物により集団感染する可能性が非常に高いため、嘔吐物を正しく消毒する必要があります。

 

この二次感染が1番強力なので、とにかくノロウイルスの疑いがなくとも、秋・冬の嘔吐物の処理方法としては以下の対応がおすすめです。

  • 空気中のホコリに付着するため除菌スプレーで嘔吐物周辺をくまなく消毒
  • 0.1%ほどの次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
  • 400ppmほどの次亜塩素酸水による消毒
  • 除菌アイテムがないなら、90℃以上の熱湯で1分間以上の加熱処理を行う
  • 次亜塩素酸水の作り方のサイトもあります。

この4種類が有効です。

 

これは厚生労働省がノロウイルス対策に有効な消毒法として公開している方法であり、実際に医療機関でも行われています。
ノロウイルス消毒には次亜塩素酸水

 

実は、嘔吐物は見た目以上に広範囲にウイルスの拡散が及ぶとみられており、半径2メートル範囲内にはすべて消毒が必要となります。

 

さらに、嘔吐した場所がカーペットなど布製品の上なのか、フローリングの上なのかでも対処方法が変わってくるため適切な処置が望まれます。
※カーペットの上だとウイルスを完全に死滅させないとしばらく生きている可能性があるのです。

 

次亜塩素酸水でノロウイルスを消毒できるのか

いろいろな除菌・消臭方法がありますが、なかでも次亜塩素酸水による除菌が近年注目されております。

 

しかも、安全性はこの中でNO.1です。
※次亜塩素酸水は食品添加物として厚生労働省も認めているほど安全なのが特徴
※極端に高濃度だと注意が必要。また、金属を酸化させる事があるので精密機械に散布させてはだめです。

 

次亜塩素酸水(500ppm)で除菌しましょう

次亜塩素酸水は特殊な装置を使って製造されるため家庭で製造するのは不可能ですが
市販品は安く販売されているので、通販や製造メーカーから直接次亜塩素酸水を購入するほうが早いでしょう。スプレータイプのボトルにいれてつかうのが便利です。

 

例えば、こういった除菌スプレー散布でさっと除菌。衣類などは5分間ほどつけ置きすればOK
次亜塩素酸水はノロウイルス除菌アイテム
次亜塩素酸水の市販商品をご紹介。クリニックでも利用されているそうです。




次亜塩素酸水がない場合は早急な加熱消毒をしましょう

ノロウイルスの有効な加熱処理・消毒としての方法は以下になります。

 

煮沸消毒

アイロンによる加熱消毒

洗濯乾燥機などによる加熱消毒

次亜塩素酸水・アルカリ電解水等の高機能水による除菌

 

煮沸消毒について

まず、煮沸ですが、これは嘔吐物が衣類などの比較的大きくない布製品に付着した際に有効です。大きめの鍋にお湯を沸かし、沸騰している中に嘔吐物を除去した布製品を入れます。
そのまま1分間加熱していれば煮沸消毒の完成です。

 

ただし、ここで気をつけたいのは衣類などの素材によってはこの煮沸により着れなくなってしまうものもありますので注意してください。

 

アイロンによる加熱消毒

次にアイロンでの加熱消毒です。アイロンは、一番強い位置に合わせて1箇所あたりにつき約2〜3分の加熱を行えばOKです。これは、カーペットなどの煮沸を行うのが難しい布製品に有効な手段です。

 

洗濯乾燥機などによる加熱消毒

最後に洗濯乾燥機による加熱消毒ですが、ここでは子供のぬいぐるみなど煮沸が難しいものに対して有効な手段になります。

 

シーツや毛布などの寝具に対しても有効な手段だと言われており、基本的には50度から60度ほどで40分以上の加熱処理をおこなうとノロウイルスの菌を不活化できるそうです。

 

その他の消毒方法

0.1%の次亜塩酸ナトリウムを使用した方法

市販の次亜塩酸ナトリウムは6%が基本となりますので、これを60倍に薄めて消毒液を作れば簡単にノロウイルスを消毒できます。

 

ただし、子供の手に届く場所に置くと危険なのと、布製品は変色する危険性があります。
作り置きもできますが、基本的には使用するときに作るのがオススメです。

 

やっぱり、調査の結果一番おすすめなのが「次亜塩素酸水」による消毒

次亜塩素酸水とは、食品添加物にも使用されておりますので、口にはいっても大丈夫!
※高濃度はそのままでは危険なので薄めましょうね。

 

製造方法を調査すると、原材料は水と塩だけなのです。どうりで安全なわけだ・・

 

しかも、ノロウイルスだけでなく、インフルエンザ、エンテロウイルスをはじめとするあらゆる細菌・ウイルスに対して非常に強力な除菌力があります。
薄めた次亜水は、赤ちゃんグッズにも使えるので、毎年非常に重宝されるものですね。

 

水と食塩水で特殊な装置を用いて製造されるものなので、自作は無理ですが、手頃な値段で市販されているので次亜塩素酸水での消毒が一番のおすすめです。ちなみに、歯医者さんにも次亜塩素酸水が販売されております。虫歯予防にも最適なんですね。
福井の荻原歯科医院さんの次亜塩素酸水製造機

 

歯医者さんの間では次亜塩素酸水や類似品を購入できますが、次亜塩素酸水は口臭予防や除菌効果があり、しかも人に安全なのでノロウイルスの消毒方法としても活用ができそうです。
画像参考サイト)福井の歯医者 大手樹会 荻原歯科医院 より

 

ノロウイルスの7つのポイント完全攻略集

毎年冬になると、インフルエンザとともに流行するのが、ノロウイルスによる感染性の胃腸炎です。患者数はここ数年増加の傾向にあり、特に2016年冬は各地で流行が拡大。
「ノロウイルス警報」が出されています。主な症状は急性の下痢とおう吐。

 

症状は数日間続き、保育園や小学校などで二次的な集団感染を引き起こすことも。有効なワクチンはありませんが、日頃からの心がけで感染は予防できます。

 

「教えて! ノロウイルスのポイント」もくじ

「1.ノロウイルスって、なに?」
「2.ノロウイルスの感染@食中毒」
「3.ノロウイルスの感染A人から人へ」
「4.ノロウイルスの症状」
「5.ノロウイルスを予防するには」
「6.ノロウイルスを広げないために」
「7.ノロウイルスの検査とは」
「8.ノロウイルスにかかったときの対処法」

 

「教えて! ノロウイルスのポイント」 「1.ノロウイルスって、なに?」

ここでは、大切な子どもたちを守りたいママたちと一緒に、ノロウイルスのことを勉強しましょう。

 

ママ「はじめまして。今日はノロウイルスについていろいろお話を聞かせて下さい。今年はノロウイルスがすごく流行っているみたいですよね。どうしてこんなに流行っているんですか?」

ママさん

 

先生「ノロウイルスによる感染性胃腸炎は例年冬になると多発するんですけど、2016年はハイペースで患者数が増えていますよね。実は、前年に流行したノロウイルスとは遺伝性の型が違うものが流行っているようで、厚生労働省や各地方自治体から注意するように通達が出ています。宮城県など10の都道府県では「ノロウイルス警報」が出ていますね。」

 

ママ「「ノロウイルス警報」が出ているんですか?!知らなかったです。このウイルスはどうやってうつるんですか?」

 

先生「感染のスタートは牡蠣などの二枚貝だと言われています。十分に加熱しないで食べると、ノロウイルスによる急性胃腸炎(食中毒)を起こします。」→詳しくは「2.ノロウイルスの感染@食中毒」へ

 

 

ママ「じゃあ、二枚貝を食べなければノロウイルスの心配はないんですね?!」

 

先生「いいえ、実は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎のほとんどは食中毒が原因ではなく、人から人へと感染したものなんです。先に感染した人の便やおう吐物に直接または間接的に接触したことで感染が広がります。」
詳しくは「3.ノロウイルスの感染A人から人へ」へ

女医さん

 

ママ「人から人に広がるのはインフルエンザに似ているのかも。感染すると、どんな症状が出るんですか?」

 

先生「ノロウイルスに感染すると1日か二日後に強いおう吐、下痢、腹痛、そして発熱などが起こります。前触れなく急にドバっと吐くので、お母さんはびっくりされるかもしれませんね。もちろん、ちょっとした風邪ぐらいの軽い症状で済む場合もあるんですよ。でも、ほとんどの場合、おう吐、下痢が1〜2日の間に何度も続きます。乳幼児の場合は体力をすごく消耗し、脱水症状を起こして入院することも。」
→詳しくは「4.ノロウイルスの症状」へ

 

ママ「入院になったら大変です!仕事も休まなくちゃいけないし・・・。かからないようにするためのポイントを教えて下さい。予防接種とかありますか?」

 

先生「残念ながらノロウイルスに有効なワクチンはないので、予防接種はありません。予防はうがい、手洗い、マスクをしっかりと。そして二枚貝を食べるときには中までしっかりと加熱しましょう。」
→詳しくは「5.ノロウイルスを予防するには」へ

 

ママ「こういう病気って、かからないようにするのも大事だけど、かかった後に広げないようにするのも大事ですよね。注意した方がいいことはありますか?」

 

先生「そうなんです。ノロウイルスは感染力が強く、ご家庭や学校、保育園などで二次感染しやすいので、気を付けてくださいね。おう吐物を処理する時には、マスクをしてビニール手袋をして作業しましょう。便の付いたオムツを処理するときは、特に気を付けて!床やカーペット、ベッドが汚れたときは次亜塩素酸ナトリウムで消毒するといいでしょう。」
→詳しくは「6.ノロウイルスを広げないために」へ

 

ママ「なるほど。オムツ交換のときは要注意ですね。ところで、ノロウイルスかどうかを判断するために病院ではどんな検査をするんですか?」

先生の説明
先生「ウイルスに感染しているかどうかは便検査で分かりますが、結果が出るまで日にちがかかるので、実際には周囲の感染状況、そして症状の出方から総合的にノロウイルス感染と診断されることが多いようです。」
→詳しくは「7.ノロウイルスの検査とは」へ

 

ママ「急におう吐と下痢が出たらすぐに病院に連れて行った方がいいのでしょうか?病院ではどんな治療をしてくれますか?」

 

先生「いいえ、そういうときは慌てて受診せず、少し様子を診て下さい。実は、ノロウイルスに特効薬はないんです。おう吐や下痢はウイルスを排出しようとする体の自然な免疫反応のあらわれ。無理に止めようとすると逆効果になりますから、栄養補給を少しずつしながら、症状が治まり、体力が回復するのを待つしかないのです。ほとんどの場合、3〜4日程度すれば登校・登園できるようになります。」→詳しくは「8.ノロウイルスにかかったときの対処法」へ

 

ママ「えっ、薬がないんですか?それは知らなかった。自宅療養の期間が長くなると大変かも・・・。 ノロウイルスってほんとに怖いんですね。まずは感染しないように、予防に気をつけます!今日はありがとうございました。」


ノロウイルスの感染対策のすべて

「2.ノロウイルスの感染@食中毒」

 

ノロウイルスによる感染性胃腸炎は例年11月頃から増え始め、12〜1月に発生件数がピークを迎えます。特に、2016年12月はノロウイルスによる感染性胃腸炎が全国で大流行。11月末の1週間の患者数が5万人を超え、流行警報基準を超えるレベルになった多くの自治体では「ノロウイルス警報」が出されました。

 

ノロウイルスによる「食中毒」で感染性胃腸炎が多発

【食中道の原因はどこにある?】
 ノロウイルスが原因となる食中毒の感染原は、牡蠣(カキ)やアサリ、ハマグリ、ホタテガイなどの二枚貝です。でも、そのウイルスは貝類が自分で作り出したものではありません。実は、その発生源は人間です。

 

ノロウイルスは人間の体内に入ると小腸で増殖を重ね、たった1日で100倍にも増えて、下痢やおう吐といった急性食中毒の症状を起こします。体内から排出されたウイルスは生活排水とともに下水道に流れ込み、河川を経由して、海に出ても、まだ生き続けます。

 

【牡蠣は、海のお掃除屋】
海に住む牡蠣、アサリ、ホタテガイなどの二枚貝たちは「海のお掃除屋」とも呼ばれています。大量の海水を飲みこみ、体内のフィルターにかかった海水の中にいるプランクトンや微生物をエサにしています。つまり、海水を濾過する力があるんです。このとき、海水と一緒にノロウイルスを飲みこんでしまうことがあるのです。

 

ノロウイルスは冷たい海水の中でも4週間ぐらい生命力(ウイルス活性)を維持しますから、体内にどんどん蓄積されていきます。カキの場合、出荷までに2〜3年かかるので、海中でウイルスを飲み込み、蓄積する可能性は非常に高いのです。
これを十分な加熱をしないまま食べればノロウイルスを摂取したことになり、食中毒を発症。そしてその人の排せつ物からウイルスがまた海に流れ出すという、悪循環が起こっているんですね。

 

【宮城県では牡蠣の出荷がストップ】

2016年の冬は例年以上に全国でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行しています。患者数は過去10年間で大流行した2006年と2012年に並びました。特に宮城県ではノロウイルス食中毒が多発。宮城県は沿岸部での牡蠣の養殖が盛んなことで知られます。その生ガキの中からノロウイルスが検出される事例が相次ぎ、出荷を停止する事態になったんですよ。

 

【集団食中毒を起こすことも】

ノロウイルスに感染しても症状が比較的軽く済む場合もあるので、感染に気が付かず、ウイルスをまき散らしてしまうことがあります。特に、調理に携わる仕事をしている人が感染してしまったときは要注意。十分な手洗いをしないでウイルスが手に付いたまま調理をすると、食品にウイルスが付着し、それを食べた人に感染してしまいます。

 

実際にノロウイルス食中毒の発生場所の約7割は飲食店。その他、旅館やホテル、学校給食、出し弁当などでも食中毒事件が起きています。ここ10年を見ると、1年間に300件前後、患者数では12,000人前後がノロウイルス食中毒にかかっているんですよ。
ノロウイルスと牡蠣についてさらにこおちらもどうぞ

 

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「3.ノロウイルスの感染A人から人へ」

 

ノロウイルスによる「感染症」

毎年冬になると、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が増えます。「ノロウイルスによる胃腸炎は、生ガキが原因の食中毒だ」と思い込んでいませんか?実は、食中毒よりももっと多いのが、感染者のおう吐物や便からの感染性胃腸炎なのです。

ほんの少しのウイルスで発症

ノロウイルスは、ウイルスとしては小さく、直径はわずか30nm程度。これが感染者のおう吐物には1グラム当たり100万個以上、便には1グラムあたりなんと1億個以上も含まれているんです。おう吐物や便に直接触ることはもちろん、飛沫を吸い込むのも危険。ほんの少しのウイルスでも体内に入ればあっというまに増殖し、急性胃腸炎を起こします。

 

1)飛沫感染:おう吐物が飛び散り、飛沫を吸い込んだ

ノロウイルスによる感染性胃腸炎になると、通常の胃腸炎とは違い、突然、勢いよくおう吐します。おう吐の飛沫(しぶき)というのは半径2メートル程度まで飛び散ることを知っていますか?たまたま近くに居合わせた人がその飛沫を吸って感染する危険性があります。

 

2)接触感染:おう吐物や便が付着したトイレや衣類、食器に触れた

おう吐物(吐瀉物)や便が付着した部分に触れるとウイルスに感染します。ノロウイルスは生命力の強いウイルスで、室温4度以下なら2か月間、20℃程度でも1か月間も感染力を維持するんです。トイレの便座やトイレットペーパー、ドアノブなどにほんのわずかでも付着していれば二次感染の危険性がありますね。また、おう吐物が付着した衣類やタオルはもちろん、寝具や食器などにも注意が必要です。乳幼児のお子さんの場合、オムツ交換の際には特に気を付けて下さい。

 

3)空気感染:おう吐物の残がいからできた粉じんを吸い込んだ

おう吐物の片付けをしっかりしたはずでも、消毒が不十分だったりするとノロウイルスが生きていることがあります。カーペットなどは洗いにくいので、おう吐物が取りきれず、付着したままになっていることがありますね。それが乾燥して粉じんとなり、埃と一緒に空気中に舞い上がり、吸い込んで感染することがあります。

 

2006年12月に東京のホテルで起きた、集団感染の事例を紹介しましょう。

ノロウイルスに感染していた1人の客がたまたまカーペットにおう吐しました。そのカーペットの洗浄・消毒が不十分だったため、ノロウイルスは消滅することなく生き延びたのです。ホテルの宴会場フロアのカーペットだったため、乾燥したのち何度も人に踏まれることでホコリとなって空気中に飛散。

 

12日後にはそれを吸い込んだ347人もの人が急性胃腸炎を起こしました。これ以降、食中毒ではなく、空気を介した経口感染によってノロウイルスが広まる危険性が認識されるようになったんですね。

 

 

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「4.ノロウイルスの症状」

 

ノロウイルスの潜伏期間は24〜48時間。この後、吐き気、おう吐、下痢、腹痛といった症状が急激に出ます。症状は1〜2日続き、ほとんどの場合は自然治癒します。もちろん、感染しても発症しない場合もあります。

 

突然、下痢とおう吐が襲う

急性胃腸炎の症状はおう吐、下痢、発熱、腹痛、咽頭痛、倦怠感、めまいといったもの。これは体の自然な免疫反応で、一刻も早く体の中からウイルスを排出するために体が一生懸命がんばっている証拠なんですよ。

ウイルスの模様:イメージアニメ

 

  • 【おう吐】胃の中にあるものをすべて出しきるまで、何回も吐き続きます。1〜2時間おきに4〜5回程度吐くことも。ウイルスは胃ではなく小腸にいるので、胃液しか出なくなっても吐き気が続きます。胸がムカムカして吐く、というよりも、体のもっと奥の方から衝動的に吐き気が湧きあがってくる感じなので、とても辛いです。
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  • 【下痢】小腸に巣食うノロウイルスを早く排出させようとして、腹痛とともに強烈な下痢が起こります。しかも、一度ではなく何度も。便には特徴があって、腐ったような生臭い臭いで、白っぽい水溶性の下痢便です。
  • ※便の色が真っ白く、鼻に付くような酸っぱい臭いがするときは「ロタウイルス感染症」の可能性が高いので、医師に相談しましょう。
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  • 【発熱】下痢とおう吐に続き発熱が起こることもありますが、ほとんどが38度ぐらいで治まります。
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  • 【腹痛】下痢のときは小腸と大腸に普段とは違うストレスが大きくかかります。このため、お腹がキュウッと絞られるような腹痛が起こります。
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  • 【咽頭痛】おう吐が続くと、胃液が食道や咽喉に上がってきます。胃液は強い酸性なので、これによって咽喉がただれて炎症を起こすことがあります。
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  • 【倦怠感】ノロウイルスを排出することに体の免疫力が総動員されるので、全身がぼうっとして、だるくなることもあります。
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  • 【めまい】おう吐・下痢といった症状の前触れとして、めまいが出ることがあります。突然、地面がぐらりと揺れるようなめまい、そして悪寒、冷や汗が出ることも。その後はすぐにおう吐が続きます。

 

症状の重さと出方には個人差がある

下痢だけでおう吐はなかったり、下痢とおう吐はあっても熱は出なかったり。症状の出方には個人差があります。大人なら軽く子どもは重いとも一概には言えないんですよ。これは、免疫の大きさ、免疫の働き方が人それぞれ少しずつ違うからなんです。また、ノロウイルスには30以上の遺伝子型があります。2016年に流行している遺伝子型は前年に流行したものとは違って症状が重く出やすい型だとも言われています。

 

 

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「5.ノロウイルスを予防するには」

 

ノロウイルスによる急性胃腸炎を予防するのに有効なワクチンは、いまだ開発されていません。ですから「予防注射」がありません。そして、ノロウイルスには30以上の遺伝子型があり、まだこれからも新型が発生する可能性があります。予防方法だけでなく、治療方法や検査方法も正確にはまだ確立されていないのが現状なんですよ。

 

ノロウイルスにはもう一つ、怖いことが。それは、ノロウイルスははしか(麻しん)や水ぼうそうと違って、一度かかれば免疫が付いて二度とかからなくて済むというものではないということ。だから、過去にノロウイルスに感染したことがあっても、何度でも感染する危険性がありますから、気を付けてください。

 

予防@手洗い

ノロウイルスを減らす一番効果的で簡単な方法は、石けんでの手洗いです。石けんにはウイルスの働きを止める効果はありませんが、手指の表面の汚れとともにウイルスを剥がして洗い流すことができます。外出から帰ったとき、調理をする前、食事の前、そしてトイレの後には石けんでしっかり洗いましょう。そして流水でよく洗い流したあと、清潔なタオルかペーパータオルでよく拭きましょう。タオルは小さめのハンドタオルを用意し、使いまわしをしないことをおすすめします。
★指は1本1本ていねい、爪、指先、指の間までしっかりと。手のシワや手首も洗い残しがないように。
★消毒用アルコール(エタノール)はノロウイルスの働きを止めることはできません。
手洗い

予防A調理器具の消毒

毎日使う調理器具は次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が効果的ですよ。食器用洗剤でいつも通りに洗った後、塩素濃度200ppm以上の水溶液に浸すか、水溶液を噴霧します。布巾やタオル、食器などは煮沸消毒が一番おすすめです。特に、二枚貝を使った調理をしたときには必ず煮沸消毒をしましょう。
★家庭用に市販されている塩素系漂白剤でも消毒効果があります。

 

予防B食品しっかり加熱

ノロウイルスは熱に弱く、90℃以上で90秒以上加熱をすると活性を失います。特にカキやアサリ、ホタテガイなどの二枚貝を食べるときには、中心部までしっかりと火を通しましょう。お年寄りや小さなお子さんの場合は生のままのお刺身や加熱が不十分な状態で食べるのは避けた方がいいでしょう。

 

予防C家庭内の除菌

ノロウイルスを不活性化するには次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が効果的です。塩素濃度200ppmの水溶液を霧吹きに入れて準備しておくと便利ですね。
※次亜塩素酸ナトリウムには金属を腐食させる(錆びさせる)力があるので、消毒後はよく拭き取りましょう。
※消毒用エタノールはノロウイルスには効果がありません。
ノロウイルスの寿命は長く、ドアノブ、カーテン、手すり、ハンドル、衣類、寝具などの表面で3〜4週間も生き延びることができます。家庭や教室など狭い範囲内で感染者が出た場合には、こまめな消毒を心がけましょう。

 

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「6.ノロウイルスを広げないために」

 

ノロウイルスによる急性胃腸炎を防ぐためには、ウイルスに感染しない予防対策はもちろんのことですが、万が一、感染してしまったときに、周囲にこれ以上感染を広げないよう注意することも必要です。

 

正しい処理が感染予防の近道

 ノロウイルスに感染した人の下痢便やおう吐物には大量のウイルスが含まれています。ほんの少し付着しただけでも二次感染を広げる危険性がありますので、注意しながらスピーディに処理しましょう。

 

感染者の便やおう吐物を処分するとき

@使い捨てのエプロン、マスク、手袋をして、ウイルスからガードする。
Aペーパータオルを使って、便、おう吐物を静かに拭き取る。
(ウイルスが飛び散らないよう、おう吐物を固める凝固剤も市販されています。)
B次亜塩素酸ナトリウム水溶液(塩素濃度200ppm)で床や壁を拭き取る。
※自然にやさしい次亜塩素酸水なども非常に有効な除菌力があります。

 

C便やおう吐物が付着したオムツ、衣類、拭き取りに使ったペーパータオルなどの汚染物はビニール袋に入れ、漏れないように密閉して廃棄。最後にエプロン、マスク、手袋も捨てる。

 

※ノロウイルスはとても小さいウイルスです。乾燥すると粉塵となって空気中に舞い上がり、これを吸って感染することがあります。乾燥しないうちに手早く処理して、十分な換気をするようにしましょう。

 

便やおう吐物が布団やカーペットに付着したとき

 衣類や布団、カーペット、カーテン、ベッドなどのリネン類におう吐物が付着したら、捨てるのが一番ですが、もったいなくて捨てられないときには、十分な注意をしながら洗浄・消毒しましょう。
@使い捨てのエプロン・マスク・手袋をしてリネン類を取り外し、ペーパータオルを使って付着した固形物をこすらずに取り除きます。
A洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いをします。
B85℃のお湯で1分間、消毒洗浄します。
※熱水での消毒洗浄ができないときは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液(塩素濃度200ppm)を使って消毒します。ただし次亜塩素酸ナトリウムには漂白作用があり、色落ちすることがあるので要注意。
C高温の乾燥機で乾燥させると消毒効果が高まります。

 

※羽毛ふとんなど大きすぎて水洗いできないものの場合には、表面の汚れをふき取った後、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、スチームアイロンをあてます。スチームは高温にして、一か所につき1分間じっくりあてます。その後、よく乾燥させましょう。

 

★おう吐物が付着した衣類やふとん類は、二次感染の危険があるのでクリーニング店でも受け取ってくれません。必ず自宅で下洗いと消毒をした上でクリーニングに出すようにしましょう。

 

 

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「7.ノロウイルスの検査とは」

 

おう吐と下痢が続いて病院に行ったときには、問診で次のようなことを聞かれますので、あらかじめメモ用紙に書き出しておくと診察がスムーズですよ。おう吐と下痢、発熱の状態を時系列で整理しておくとよいでしょう。

 

@症状の様子:下痢とおう吐があるかどうか。体温の上昇があるか。食欲はあるか。機嫌はいいか。
A症状の頻度:症状はいつから始まったか。どのくらいの頻度で起こるか。
B便の色、臭い:便は水っぽいかどうか。色は白っぽいかどうか。臭いはいつもと違うか。
Cおう吐物の様子:固形物だけでなく胃で消化されたものも吐き戻したか。
D周囲の感染状況:家庭、または保育園や幼稚園、学校や職場でノロウイルスに感染している人がいるか。
※おう吐・下痢を伴うような病気で既に治療・通院中の場合を除く

 

問診と触診、視診によって症状が認められ、周囲の感染状況が分かると、医師は総合的に「ノロウイルス感染症」と判断し、治療を開始します。ただし、これはあくまで医師の経験からの推定に基づくもの。本当にウイルスに感染しているのか、明確にするための検査をすることもできますが、結果を待つ間に、ほとんどの場合は症状が治まり、快癒に向かうので、検査の必要性があまりないのです。
ただし、どうしてもノロウイルスに感染しているかどうかをはっきりさせたい場合には、「ノロウイルス抗原検査」を行います。

 

ノロウイルス抗原検査

患者さんの便の中にノロウイルスがいるかどうかを調べる検査。ウイルス性胃腸炎の場合、感染者の便には大量のウイルスが入っているんです。ノロウイルスの場合だと、1グラムあたり1億個以上のウイルスが含まれているので、綿棒で取ったほんの少量の便を試料と合わせて検査機にかけます。ノロウイルスに感染している場合には15分で陽性反応が出ます。判断をより確実にするために、併せて血液検査を行います。
※3歳未満の乳幼児と、65歳以上の高齢者の方は健康保険の適用になりますが、それ以外の年代の方は自費診療になります。
この抗原検査のキットを置いていない病院もありますので、確認してみてくださいね。
また、この検査は15分で結果が分かりますが、あくまでも簡便な検査なので、100%確実であるとも言い切れない部分があります。

 

ウイルス学的な診断
電子顕微鏡法またはRT-PCR法を使って、患者さんの便からノロウイルスの遺伝子を検出する方法です。
ただし、このようなウイルス学的な検査は、一般的な内科や小児科では行っていません。どうしてもという希望があれば感染症対策を専門とする研究機関に検査を依頼することになり、その費用は自費となり数万円、結果が出るまでは1週間以上かかります。※その他ノロウイルスの検査方法について

 

 

 

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「8.ノロウイルスにかかったときの対処法」

 

2016年現在でノロウイルスに有効な抗ウイルス剤はありません。ウイルスを殺すことはできないので、症状をやわらげる対処療法を講じて、自然治癒を待つしかないのが現状です。
通常、下痢、おう吐、腹痛、発熱といった症状は1〜2日で治まります。ただし、月齢の低い乳幼児や、免疫力の低下している高齢者、他の病気に感染していて体力の落ちている方の場合は注意が必要。下痢とおう吐が続くことによって脱

 

水症状を起こさないように、水分の補給が必要です。十分な水分が取れず、脱水症状が起きてしまうと、病院で点滴(輸液)を行う必要があります。この場合、数日間の入院が必要になることも。
症状を抑えるための下痢止めや吐き気止めの薬を安易に飲むのは逆効果。ウイルスの排出が遅れて、症状が良くなるどころか、症状が長引いてしまいますので、安易に使用しない方がいいでしょう。

 

<発症して丸1日は絶食>
吐き気が続く間は基本的に絶食です。無理に飲ませたり食べさせたりしようとすると、さらに吐いて、体力を消耗します。最小限の水分だけ取れていれば、二日間程度絶食しても命に別状は全くありませんので、心配することはありません。

 

<水分補給はひと口ずつ>
下痢が続くと電解質が不足するので、経口保水液や電解質飲料を補給します。乳幼児の場合は水で二倍程度に薄めて与えます。まずはスプーンに半分ぐらい飲ませてみましょう。30分ほど様子を見て、吐かなければ、またスプーン半分。急がずに少しずつ少しずつ飲ませましょう。

 

<復食期は段階的に>
発症から丸1日が過ぎて、吐き気が治まると、急に空腹を感じるようになります。ここで一気に通常食に戻すと、また吐きます。空っぽになった胃は通常食を受け付けてくれません。4〜5日程度の復食期を設けて、段階的に通常食に戻していくようにしましょう。

 

  • 1日目:経口保水液、電解質飲料(イオン飲料)
  • 2〜3日目:十分がゆ、みそ汁のうわずみなど
  • 3〜4日目:五分がゆ、すりおろしたリンゴ、パン粥など
  • 4〜5日目:三分がゆ、柔らかく煮たうどん、柔らかく煮たかぼちゃなど
  • 5〜6日目:通常食

※子どもの場合は、おかゆなどの柔らかいものを嫌がり、揚げ物や甘いお菓子を食べたがることもありますが、負けてはいけません。献立を工夫しながらお腹に負担のないものを少しずつ食べさせるようにしましょう。
※ヨーグルトや牛乳などの乳製品、生のパイナップル、キウイ、オレンジなど酸味の多い果物、カレー、コーヒー、アルコールなど刺激の強い食品は、通常食になってからもしばらくの間は控えるようにしましょう。

 

ノロウイルスを予防するには

これから冬になると流行し始めるノロウイルス。早い地域では、すでに9月から流行が開始するとも言われています。

 

特に今年は夏が短く、冬が長いと予想されているため通常よりも冬に流行するウイルスに注意する必要性があります。

では、ノロウイルスを予防するために私たちはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

 

ノロウイルスは軽視すると危険!

ノロウイルスは、2013年に京都の医療機関で集団感染し、その後高齢者が死亡に至るという重症化した事例が報告されています。

 

死亡した患者は高齢だったため、直接的な死亡原因がノロウイルスだったのかどうかは定かではありませんが、ノロウイルスは最悪「死にも至る感染症」という強い認識が必要です。
しかし、ノロウイルスは自分自身で感染のリスクを減らすことが出来る感染症でもあるため、正しい知識と予防法を身につけていれば重症化するリスクは減らすことができます。
ウイルス

 

次亜塩素酸水がノロウイルス、インフルエンザなどのウイルスに対しては有効だそうです。

 

ノロウイルス予防方法

ノロウイルスは、空気中にいるウイルスを体内に吸い込むことで感染する飛沫感染や、感染者のウイルスが付着した状態で触ったドアノブに触れることなどで感染すると言われておりますね。

 

手洗いやうがい
マスクの着用
この2点がとても重要です。

 

ノロウイルスの対してアルコール消毒は無意味なため、もしも家族内でウイルスに感染した人がいる場合には、「低濃度の次亜塩素酸水」や「次亜塩酸ナトリウム」などを0.1%に薄めて消毒液を作ることで正しい消毒が成立します。
特に小さな子供や学校などの集団生活の場にいる時間が長い人ほどノロウイルスに感染するリスクは高まりますので、自衛の意味でもウイルスの侵入を防ぐ正しいマスクの着用や、しっかりとした手洗いをこまめに実行するのが大切です。

 

ノロウイルス予防のためには生食を控えるのも大切

冬になると生牡蠣など美味しい旬な食材が増えてきますが、二枚貝にはノロウイルスが付着している危険性が高いですし、ノロウイルスに感染した人間が調理した生ものを食べることで感染する可能性もあるため、なるべくしっかりと加熱した料理を食べるようにしましょう。

 

公衆トイレも気をつけよう

ノロウイルスは、汚物に多く含まれているため、公衆トイレなど誰が使用したかわからない場所にはなるべく近寄らないようにするのがノロウイルス予防の観点から見ると大事ですね。
汚物はしっかりと流されていても、空気中にウイルスが浮遊している可能性もあるので、どうしても公衆トイレなどを使用する際は、マスクと手洗いを徹底してください。

 

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