ノロウイルスで入院!原因が意外なことだった!
あれは昨年の冬の出来事でした。
その頃ニュースではノロウイルスが大流行している!と連日流れていました。
今思えばその放送を見て、真剣に気をつけていれば、こんなことにはならなかったのかもしれません。
でも、その当時の私は、そんなノロウイルスの大流行のニュースは、私には関係ない遠い出来事のことだな、と思って聞き流していました。
そんなある日のこと、私の会社の同僚の1人がノロウイルスに感染しました。
出社後体調が悪くなった同僚は、上司に相談後病院に駆け込み、ノロウイルスだと発覚したそうです。
そして、感染が発覚した同僚は、その場で医師から出社停止を言い渡され、暫く会社を休むことになりました。
そして、休んだ彼の仕事は、私が変わりにフォローに入ることになりました。
「自分の仕事だけでも、忙しいのに更に増えるなんて、、、」
そして、自分のデスクで、自分の仕事と彼の仕事を同時進行で進めていきました。
ただ、単純に業務量は2倍になったので、もう目の回るような忙しさです。
途中何度も「もう、こっちが休みたいよ!」と思ってしまいました。
その余りの忙しさに、ランチも夕食もデスクで、事前に買っておいたパンやカップラーメンをササッ食べて済ませました。
もちろん、食べる前に手は洗っていません、、、この時には、もう彼がノロウイルスに感染して休んでいることなんて、すっかり忘れていたからです。
思い返せば、この時にノロウイルスが体内に入ってしまったのだと思います。
目の回るような忙しさもあって、あっという間に時は過ぎ、その日は21時過ぎには帰宅しました。
帰ってから「今日は忙しかったなぁ、彼は大丈夫なんだろうか?」なんて思いながら、その日は何事もなく眠りに着きました。
そして、何事もなく目が覚め、いつものように朝食を食べ、いつものように電車に乗り、いつものように出社し、お仕事をして、そして、帰宅しました。
突然の猛烈な吐き気に襲われました。
とにかく、トイレに駆け込みます。
そして、吐きました。
しかも、吐き気もするのにお腹も一緒になって痛くなってきました。
その突然の激しい吐き気と腹痛のダブルアタックに「なんだこれ、何か食べ物にでも当たったのか!?」と思いました。
私は何かの食べ物に当たった時には
「その菌をお腹から出せば、治る!
だから、何もせずに体が自然に菌を出すに任せて、菌が体から出るのを待てば良い!」
という、おばあちゃんからの教えを信じていたので、この時も、時間が経てば体が菌を出してくれるので耐えれば治る!と信じていたので病院にいこう、とは全く考えていませんでした。
しかし、耐えるにしても、信じられない程吐き続けます。
吐くものが無くなっても吐き気がするので、飲み物を飲んでもすぐに吐いてしまいます。
ちょっと、水を飲んでもすぐに吐いてしまう吐き気の勢いに、水も飲むのを辞めてしまいました。
この頃になってようやく、このままだと死ぬんじゃないか?と本気で思い始めました。
ただ、もうその時には、吐き気と腹痛によってなのか、目の前もユラユラして、自分で動くのもままならない状態になっていました。
後から先生に聞いた所、この時はノロウイルスによる症状によって脱水症状が進み、その結果意識を混濁してしまった状態だったそうです。
兎にも角にも、このままでは死ぬと確信した、私はトイレから這い出しスマホから119に電話しました。
119に繋がり、症状を何とか伝えた所、忘れもしない衝撃の一言を救急隊員が言いました。
「自分で病院に、何とか来れないですかね?」
今思えば、これはいたずらや安易な気持ちで救急車を呼んでしまう方もいるので、救急車を手配する前に一応聞いているのであって、特に悪意も無かったんだろうな、と思います。
しかし、その時の私はギリギリの状況だったので「いけないから電話してるんだよ!」と全力で怒鳴ってしまいました。
119の方は救急車を手配してくれてからも、意識が薄らいでいく、私に電話で声を掛け続けてくれて、本当に助かりました。
その時は、先ほど怒鳴ってしまったことを後悔していました。
そして、遠くから救急車のサイレンの音が聞こえてきた時には、安心感からか、ちょっと泣いてしまいました。
サイレンの音が大きくなり、もう救急車は近いと思った私は何度もありがとうと、か細く連呼しながら電話を切り、玄関のドアの鍵を何とか開け、そして、そのまま崩れ落ちるように玄関で救急隊員を待ちました。
そして、階段を駆け上がる救急隊員さん足音を聞きこえてきたので「このままではいかん、、、」と思い、私は何とかドアを開け、自分足をドアの間に挟んで、救急隊員さんが来てくれるのを待ちました。
ドアから足がでていたお陰か、事前に連絡していたからなのか、分かりませんが、とにかく救急隊員さんは来てくれました。
そして、私の様子を見ると、担架を用意してくれて救急車に乗せてくれました。
そして、病院に行くまでの間に症状の話をしている中で「ノロウイルスが流行ってますけど、身近でノロウイルスに感染した人とかいましたかね?」と聞かれました。
初めは思い浮かばなかったのですが、その時思い出したのです。
そうだ!
会社で感染した奴がいた!
もしかして、移ったのか!?
ただ、分かっても、その時はもう意識がグワングワンしていて、言葉でうまく伝えられなかったので、何度も頷きました。
それで分かってもらえたようで、病院に着いた時には、医師に「恐らくノロウイルスの可能性が高いです。」と伝えてくれました。
病院に着くと、すぐに診察を受け、ノロウイルスの検査を行ってくれました。
その後大きな点滴をされました。
その時は「こんなに大きな点滴ってあるんだ、、、」とぼんやり思ったのを覚えています。
そして、大きな点滴のためか、点滴している間は腕が凄く冷たく感じました。
病院に着いたこと、と、点滴のお陰で若干落ち着きを取り戻しましたが、以前意識はクラクラし、吐き気も続いていました。
そんな様子の私に「深夜に病院から自分で何とか帰ってね」とは言えなかったのか、医師から「一時入院する?」という優しいお言葉を頂き、私はその進めに従って、入院することにしました。
そして、眠りに落ちる前に、今寝たらいつ起きるか分からないと思い、会社の上司や同僚にメールで「恐らくノロウイルスで病院に行くことになったから、明日は出社できない」と伝えました。
そして、目が覚めたのは次の日のお昼近くでした。
目が覚めて、暫く経つと看護婦さんが来てくれて、その後先生も来てくれて様子を見てくれました。
そして、先生から「症状も落ち着いてきたから帰っても大丈夫だよ、でも、水分をしっかり取ってね、でないと、また同じことになっちゃうから、それと、症状が落ち着いたら近くの病院に行って治ったのを確認してもらってから出社してね、治ったと思っても治ってないのがノロウイルスだから!後、ノロウイルスは消毒しないと、また感染するから家の中をちゃんと消毒してね」と言ってました。
そして、その後「帰る前に点滴を受けてから帰ってね」と優しく言ってくれました。
そして、点滴の間にスマホを見ると、上司や同僚から優しいメールが来ていました。
その後、病院で精算を済ませて、会社に連絡し、当分お休みを頂けることになりました。
そして、その日は辛かったですが、ポカリを大量に飲み、死んだように眠って、吐いてを繰り返していたら、次の日には殆ど治っていました。
今思えば、良い経験でしたが一歩間違えれば、死んでいたかもしれません。
この時、私が何故ノロウイルスで入院する程弱ってしまったのか?というと、それは「水を飲まなかった」ことが原因だそうです。
先生が言うには「ノロウイルスの症状は確かに耐えれば治るけど、水を飲まないと脱水症状を起こしてしまう、脱水症状が進行すると、今回みたいな危険な状態になってしまうんだよ」と言っていました。
また、私がノロウイルスのことを甘く見ていて、手洗いや消毒といって予防措置を取らなかったことも原因だと言っていました。
この経験以来、私は手洗いと消毒をしっかりと行い、流行り病のニュースを見たら気をつけるようになりました。
もう、2度とあんな目に合いたくないですから、、、